今までと変わりない同じ日常を送っているはずが、ふとした時に気になる肌の乾燥やヒリヒリ感。
「私って乾燥肌だったかしら・・・まさか敏感肌!?」
毎日ちゃんとケアしているし、そんなはずはないと言いたいところですが思い当たるフシが・・・。
ここ数年で生活環境がガラっと変わったのはきっと私だけではないはず。
まさかそのせい!?と思い、調べてみると驚きの事実が!
そこで、今回は肌の乾燥と敏感肌の関係性からおすすめのエイジングケアまでまるっとご紹介します!
敏感肌と乾燥肌の関係性とメカニズム
敏感肌と乾燥肌は症状が重なることが多いことから密接な関わりがあるものと思われがちですが、厳密には別々の症状になります。
では、そもそものメカニズムにどのような違いがあるのでしょうか?
敏感肌になるメカニズム
肌の角質層が乱れることで内部の水分が蒸発し、肌本来のバリア機能が低下することで敏感肌になります。
乾燥肌になるメカニズム
皮脂や細胞間脂質の減少によって角質層の水分がなくなることで乾燥肌になります。
敏感肌と乾燥肌は別々の症状でメカニズムも異なりますが、水分の蒸発に関しては共通していることが分かりますね。
ここで気になるのは、水分が蒸発して無くなってしまう原因です。
それぞれどのようなことが原因になっているのでしょうか。
敏感肌と乾燥肌になる主な原因と特徴
水分の蒸発によって引き起こされる敏感肌と乾燥肌ですが、そこに至ってしまう原因としてそれぞれこのような違いがあるんです。
敏感肌になる主な原因
乾燥や紫外線、ほこりや花粉といった外部刺激やアレルギーが主な原因となります。
また、心理的なストレスや体調の変化によっても肌の角層が乱れてしまい、その結果、敏感肌を招いてしまうのです。
敏感肌の症状
洗顔後やメイク後にチクチクやヒリヒリなど目に見えない症状を感じるのが特徴。
乾燥肌になる主な原因
気温の低い冬場など、皮膚の代謝が低下することで細胞間脂質(セラミド)や天然保湿因子(アミノ酸)の生成が正常に働かなくなります。
肌の保湿作用が弱くなることで、水分が皮膚からどんどん抜けて乾燥肌を招く結果になってしまいます。
乾燥肌の症状
粉を吹いたように肌がカサカサになり、かゆみを伴うのが特徴。
ーワンポイントー
- 敏感肌は外的要因や環境の変化が原因で引き起こされる
- 乾燥肌は肌が本来持っている代謝機能の低下が原因で引き起こされる
こうして見てみると、敏感肌と乾燥肌とでは水分量が減少する症状は同じでも根本的な原因は違うことが分かりますよね。
しかし、たとえ原因が異なる2つの症状であっても重なることで負のスパイラルを招くこともあるんです。
敏感肌と乾燥肌の負のスパイラル
敏感肌になって一番怖いのは負のスパイラルです。
乾燥が敏感を呼び、敏感が乾燥を呼ぶといった具合にどんどん悪化してしまい抜け出せなくなってしまいます。
こうなってしまうと肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れ、細胞が未熟なままの角質層になってしまいます。
未熟な角質層は並びが不規則で隙間ができてしまうので外部刺激がさらに侵入しやすくなり、同時に内部の水分もさらに蒸発してしまうので敏感肌から抜け出せなくなる負のスパイラルとなるのです。
単なる乾燥肌であれば肌の水分補給をしっかり行うことで改善に繋がりますが、敏感肌と症状が重なるとちょっとした刺激でも敏感になるのでケアするのが難しい一面もあります。
このようになる前に健康な肌の状態を維持しなければなりませんが、敏感肌と一般的に健康肌といわれる状態とでは、どのような違いがあるのでしょうか?
敏感肌と健康肌の違いは肌のバリア機能
敏感肌と健康肌とではバリア機能の状態に大きな違いがあります。
バリア機能が低下することで敏感肌になることからも分かるように、健康な肌を維持する為にも無くてはならない重要な役割を担っているのです。
ここでは肌のバリア機能の働きについて具体的に見て行きましょう。
バリア機能のメカニズム
人間の皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層から構成されています。
その上段部分にあたる表皮もいくつかの層に分かれていますが、その一番外側にあたる角質層の中でうるおいを保つ役割を担っているのがバリア機能なのです。
肌のバリア機能は皮脂膜、天然保湿因子、セラミド(角質細胞間脂質)の三大保湿因子によって守られていますが、それぞれ次の役割があります。
皮脂膜
肌の表面で水分が蒸発するのを防ぐ
天然保湿因子(NMF)
角質細胞内で水分を保持する
角質細胞間脂質(セラミド)
角質内に存在する細胞と細胞のあいだを埋め、水分の蒸発を防ぐ
この3つが正常に機能することでうるおいはもちろん、敏感肌にとって大敵である刺激や異物、雑菌や紫外線などの様々なトラブルから肌を守ってくれているのです。
外的な要因で引き起こされる敏感肌ですが、肌のバリア機能を維持するためにも普段から予防を心がけることが大切です。
敏感肌を予防する3つの心がけ
敏感肌は負のスパイラルを引き起こす恐ろしい肌トラブルですが、普段の心がけで予防することができます。
紫外線対策
テレビやニュースなどで度々取り上げられているように紫外線は年々強くなっていく傾向にあります。秋冬だけに限らず1年を通してしっかり対策をしましょう。
スキンケアアイテムを正しく使う
洗顔、クレンジング、保湿アイテムなどは正しくつかいましょう。
ゴシゴシ洗ったり、必要以上にこすらないのがポイントです。
肌に合った化粧品を選ぶ
低刺激でうるおい成分がたっぷり配合されたものなど、肌の状態に合った化粧品を選びましょう。
このような対策をしているにも関わらず、私のように敏感肌になってしまうことも十分あり得ますよね。
そうならない為にも肌トラブルに効果が期待できるエイジングケアを早い段階で取り入れることが大切です。
敏感肌におすすめのエイジングケア術
肌のバリア機能修復にも繋がるのがエイジングケアのメリットですが、敏感肌の場合かえって症状を悪化させてしまうこともあります。
エイジングケアを始めたいけど敏感肌が気になる時は次のことに気をつけましょう。
低刺激のアイテムを選ぶ
敏感肌は健康な肌と比べてダメージを受けやすいので、低刺激のアイテムを選ぶ必要があります。
一般的に低刺激とされる成分であっても敏感肌にとっては刺激となる可能性もあるので成分表を必ず確認しましょう。
うるおい成分たっぷりのアイテムを選ぶ
肌のうるおいは敏感肌から抜け出す第一歩。
化粧水や美容液で肌にたっぷりうるおいを与えることが大切です。
低刺激に加え、うるおい成分がたっぷり配合されたものを選びましょう。
とろみのあるテクスチャーがおすすめ
さらさらタイプのものは手が肌に直接触れることで刺激を与える恐れがあります。
敏感肌にはとろみのあるタイプがおすすめです。
使用テスト済表記のあるアイテムを選ぶ
パッチテストやアレルギーテストを済ませているアイテムを選びましょう。
パッケージで確認することができますが、症状が深刻な場合は使用する前に改めてテストするのがおすすめです。
クレンジングや洗顔
敏感肌の場合、肌に付着した刺激物をきちんと取り除くことが大切です。
クレンジングや洗顔はたっぷりと泡立て、ゆびで直接肌をこすらないように泡のクッションで優しく洗うようにしましょう。
熱いお湯は肌の水分を奪ってしまいます。
ぬるま湯か水で洗い残しのないようにしっかり流しましょう。
化粧水・乳液・クリーム
刺激物の洗浄を終えたあとは、肌に必要な水分と油分を補給しましょう。
肌のピリつきや違和感のない自分の肌に合った気持ちの良い使用感のものがおすすめです。
この時も肌に刺激を与えないように注意し、マッサージなどは行わないようにしましょう。
日焼け止め
紫外線は肌のバリア機能を低下させるので敏感肌には大敵です。
毎朝基本のスキンケアが済んだら日焼け止めを付ける習慣を身につけることをおすすめします。
ここまで、敏感肌におすすめのエイジングケア術をご紹介しましたが、私が一番大変だったことは意外にもアイテム選びです。
数えればキリがないほど無数に存在するなか、実際に使ってみて特におすすめなのがコレになります♪
敏感肌には自然由来成分配合のアイテムがおすすめ★
私が敏感肌になって一番実感したことは、今まで使っていた動物由来成分の刺激が強いということ。
特にプラセンタやセラミドなどは豚や馬、などが原料となっているものもあります。
最近は特にサステナビリティが何かと話題になっていますが、スキンケア業界も動物由来から植物由来にシフトチェンジが確実に進んでいるんですよ。
自然由来成分スキンケアの特徴
自然由来成分スキンケアは化学物質や添加物が最低限に抑えられているので敏感肌や乾燥肌でも安心して使えるのが特徴です。
香料や防腐剤なども自然素材がベースとなっているので添加物にこだわる方にもおすすめ。
しかし、商品によっては素材の栽培方法まで保証されていないものも存在するので注意が必要です。
敏感肌が気になるけど、本格的にエイジングケアを始めたいとお考えの方は自然由来のアイテムを視野に入れてみると良いかもしれませんね♪
まとめ
今回、私自身の肌に刺激を感じるようになったこともあり、敏感肌についてご紹介しました。
ー乾燥肌の原因は敏感肌?まとめー
- 敏感肌は紫外線などの外的要因、ストレスや体調の変化によって発症する。
- バリア機能の低下によって敏感肌になると、乾燥肌との負のスパイラルになる。
- 敏感肌と健康肌とでは肌のバリア機能に違いがある。
- 敏感肌の予防には紫外線防止、正しいスキンケア、肌にあったアイテム選びが大切。
- 肌のバリア機能修復にはエイジングケアがおすすめ。
身をもって体験したからこそ分かる、敏感肌の辛さ。
だけど予防策や改善策もちゃんとあるので敏感肌にお悩みの方は参考にしてみて下さいね。