季節を問わず多くの女性が肌に何かしらのトラブルを抱えているのではないでしょうか?
その原因のほとんどがラメラ構造の乱れによるものと言われています。
シミやしわ、くすみ、たるみ、など肌のトラブルは表情や見た目の印象に影響するだけでなく、敏感肌を招いてしまうと刺激を感じてメイクや普段使っているスキンケア商品まで使えなくなるなど、女性にとっては死活問題に。
しかし、その一方で肌トラブルのほとんどがラメラ構造の乱れによるものなら、ラメラ構造を改善すれば悩みは解決できるはず!
そこで、今回はラメラ構造について詳しく深堀解説していきたいと思います!
肌荒れと直結するラメラ構造とは?
そもそもラメラ構造とはいくつもの層が重なり合う構造のことを言います。
スイーツのミルフィーユを想像して頂ければピンと来るかと思いますが、人間だけでなく植物でいえば光合成を行う葉緑体もラメラ構造になっています。
生物を構成する基本的な構造とも言えますね。
では、人間でいうラメラ構造とはいったい体のどこを指すのでしょうか?
人間の場合、肌の最表面にあたる部分には角層といわれる層があり、角層が体全体を覆っている形になります。
角層は角層細胞と呼ばれる層がいくつも重なり合う構造になっており、角層細胞と角層細胞との間には細胞間脂質と呼ばれる脂質があるのです。
また、細胞間脂質は水分と油分が交互に重なり合う構造になっているのですが、この水分と油分が交互に重なり合う構造が肌のラメラ構造と呼んでいます。
いくつもの層が重なり合うのがラメラ構造ということが分かりましたが、肌のラメラ構造を構成する油分は「セラミド」と呼ばれており、ラメラ構造を綺麗に整えるうえで重要な役割を担っているのです。
ラメラ構造を構成するセラミドの役割
セラミドとは先述した細胞間脂質の主要な保湿成分で細胞同士を繋ぎとめる役割を担っていると同時に次の機能を持っています。
- 角層の水分を保持する
- 外部からの刺激をブロックする
このセラミドが正常に機能するということは、すなわちラメラ構造が綺麗に整った状態になるということでもあるのです。
では、ラメラ構造を綺麗な状態に整えることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
ラメラ構造を整えるメリット
ラメラ構造が綺麗に整った肌は水分量が一定に保たれています。
その為、整った肌の土台を作るうえでもラメラ構造はとても大切な役割を持っているのです。
肌のラメラ構造が綺麗に整っていることで肌にとっても次のようなメリットがあります。
肌のバリア機能UP
バリア機能を正常に保つことで肌の乾燥や摩擦はもちろん、紫外線や雑菌などの日常的な肌トラブルのリスクから肌を守ってくれます。
それだけでなく、肌荒れや敏感肌などの肌トラブルを未然に防いでくれるなど女性にとっては嬉しいメリットしかないといっても過言ではありません。
敏感肌の改善
肌のラメラ構造を整えることでバリア機能UPに繋がりますが、バリア機能は体内の水分が蒸発するのを防ぐ役割も持っています。
バリア機能が正常に機能することで敏感肌の改善にも効果が期待できます。
敏感肌を未然に防ぐのはもちろん、既になった人でも改善の見込みがあるというわけなのですね!
肌荒れの改善
肌荒れとバリア機能は密接な関係にあるので肌荒れを改善する為にはバリア機能を正常に保つことが何よりも大切です。
バリア機能を正常に保つためには肌が常にうるおいで満たされている必要があります。
その為には肌の角質層の表面部分にあたる皮脂幕、角質細胞同士を繋ぎとめる細胞間脂質、肌に取り込んだ水分を保持する働きがあるNMF(天然保湿因子)の3つがバランスよく整っていることが大切でバリア機能が正常に働く条件でもあるのです。
バリア機能が正常に働くことで肌荒れの予防や改善に効果が期待できるのです。
キメが整った肌になる
バリア機能を高めることで肌のキメを整えることにも繋がり、一般的に美肌と呼ばれる状態への効果が期待できます。
肌のラメラ構造を整えることでこんなにもメリットがあるなんて驚きですよね!
それとは逆に、ラメラ構造が乱れるとこんな肌の状態になってしまいます。
ラメラ構造が乱れた肌の特徴
先述した通り、人間の肌はラメラ構造によって覆われていますが、特定の条件下では乱れたり壊れてしまいます。
本来であれば外部の刺激から肌を守ってくれているラメラ構造ですが、乱れたり壊れてしまうと肌はこのような状態になってしまうのです。
外部からの刺激を受けやすい
ラメラ構造が壊れることで、外部からの刺激である紫外線や熱の影響を受けやすくなってしまいます。
その結果、肌の表面ではシミやシワといったトラブルを招いてしまい、酷くなると慢性化する恐れもあります。
肌の水分量が不足する
ラメラ構造は肌の水分が蒸発してしまわないように内部に水分を留める役割があり、壊れたり乱れることで肌が乾燥しやすくなってしまいます。
シミやシワ、乾燥などは女性が抱える肌トラブルの典型的な症状ですが、ラメラ構造の乱れが直結していることが良く分かりますよね。
こうならない為にもラメラ構造にとって最も重要なセラミドが常に保たれた状態にしておく必要がありますが、効率よくセラミドを補充するにはどのようにすれば良いのでしょうか?
効率よくセラミドを補給するには?
セラミドは本来、年齢とともに減少していくものなので普段から意識的に補給することが大切です。
特に20歳をピークに減少し始め普段から不足しやすい成分でもあるセラミドですが、補給するには次の方法があります。
いつもの食事から補給する
セラミドは普段の食事から補給することができるので次の食材を意識的に食べるような習慣にすると良いです。
- 大豆
- 小麦
- ほうれん草
- ヨーグルト
- 米
- 牛乳
- こんにゃく
- パイナップル
- トウモロコシ
- 牛乳
- 紅茶
- コーヒー
食事や飲み物から補給する以外に、このような方法もあります。
セラミドを含むサプリメントで補給する
肌年齢や肌のハリなど美容目的でセラミドが配合されたサプリメントが一般的に販売されています。
錠剤タイプのものや水に混ぜるだけで簡単に補給できるものなど毎日続けやすいメリットがあります。
ラメラ構造を構成するセラミドは比較的簡単に補給することができますが、それだけでラメラ構造の乱れを改善できるかといえば、決してそうではありません。
では、ラメラ構造そのものを整えるためにはどんな方法があるのでしょうか?
ラメラ構造を整えるポイント
普段の食事やサプリメントでセラミドを補給することはもちろん大切なことですが、それと同時に日常生活で気を付けなければならないことがあります。
ここではラメラ構造を整える2つのポイントについて解説します。
外部刺激を減らす
外部刺激とは文字通り肌の外部からの刺激のことですが、肌は日常生活の中で次のような外部刺激にさらされるリスクを抱えているのです。
1、刺激や摩擦
洗顔やクレンジングをしない人はいないと思いますが、肌に摩擦の刺激を与える一番の原因が洗顔やクレンジングになります。
肌に必要以上の力を加えてしまうとラメラ構造が乱れる原因にもなるので優しく洗顔やクレンジングを行うように心がけましょう。
2、熱いお湯で洗顔をする
肌のラメラ構造は熱に弱い性質があるため、洗顔料を洗い落とすお湯が熱すぎるとラメラ構造のバランスが乱れてしまいます。
洗顔する際はぬるま湯程度のお湯で洗い流すようにしましょう。
3、肌が濡れた状態で放置
ラメラ構造の乱れは「緩み」からも生じてしまいます。
洗顔後や化粧水でケアした後などに十分に拭き取らずに放置するとラメラ構造の乱れに繋がってしまいます。
肌に必要以上の水分を残しておくことは返って逆効果になってしまうのできちんと拭き取るようにしましょう。
普段行う洗顔やクレンジングだけでもこのようなリスクが潜んでいますが、ちょっとした心がけでリスク回避することができます。
この他にも、普段使う化粧品を見直すことで肌のラメラ構造を整えることができます。
肌のラメラ構造に特化した化粧品を使う
一般的な化粧品やスキンケア商品に使用されている界面活性剤ですが、ラメラ構造を壊してしまうことが研究によって明らかにされています。
その為、界面活性剤が含まれていない化粧品を選ぶのもラメラ構造を整える大きなポイントです。
また、肌のラメラ構造を整えることに特化した商品も数多く販売されており、身近なドラッグストアやネット通販などで気軽に買うことができます。
肌の調子が悪かったり、肌トラブルを抱えている場合は普段使用する化粧品やスキンケア商品を見直すことも大切なのです。
まとめ
肌荒れを起こしてしまう原因としてラメラ構造のバランスが深く関わっていることが分かりましたね。
普段からラメラ構造が乱れたり、壊れないようにちょっとした心がけで予防や改善に繋がります。
- 肌荒れはラメラ構造の乱れが大きな原因。
- 肌のラメラ構造を整えるにはセラミドを補充することが大切。
- 肌のラメラ構造を整えると肌荒れや敏感肌の改善に期待できる。
- 外部からの刺激を減らすことがラメラ構造を整える第一歩。
- 普段使う化粧品やスキンケア商品を見直すこともラメラ構造を整えるうえで大切。
肌のラメラ構造を普段から整えておくことは、肌の健康を保つ為にとっても大切なことなんです。
最近ではラメラ構造修復に特化した商品なども次々と新しいものが販売されています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました♪