トラブル肌の救世主!?ビタミンC誘導体とは

  • 2022年9月21日
  • 2022年9月30日
  • 美容

美白やアンチエイジングを目的とするスキンケア商品などでよく目にする「ビタミンC誘導体」。聞いたことはあるけど、それってなに?ビタミンCとは何が違うの?と思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、知っているようで実はよく知らない、ビタミンC誘導体について詳しく解説していきます。

ビタミンC誘導体とは?

「誘導体」とは、さまざまな化合物の効果や効能を高める目的で、その一部を変化させてできる化合物のこと。つまり、ビタミンC誘導体とは、ビタミンC(アスコルビン酸)の効果・効能を高めるために、ビタミンCの一部を変化させたものです。

ビタミンCは、肌においてコラーゲン生成や美白作用などさまざまな効果がありますが、熱や光などに不安定なため、そのまま化粧品に配合するのが困難なのです。そのため、その弱点を改良して生成されたのがビタミンC誘導体というわけです。ビタミンCになる前の成分(肌に届いてはじめてビタミンCの効果を発揮する成分)であるため、プロビタミンCとも呼ばれています。

ビタミンC誘導体配合のスキンケア

ビタミンC誘導体は数多くのスキンケア商品に配合されています。
化粧水や美容液などなまざまな商品に配合できる理由は、その種類を見れば納得です。
ビタミンC誘導体は大きく分けて「水溶性」「脂溶性」「両親媒性」3種類に分けられます。

水溶性ビタミンC誘導体

肌への吸収性、効果の持続性を高めたビタミンC誘導体です。水溶性なので、ローションタイプのスキンケア商品(化粧水など)に多く配合されています。
例)アスコルビルリン酸ナトリウム・リン酸アスコルビルマグネシウムなど

脂溶性ビタミンC誘導体

油分と結合させ、肌への浸透率を高めたビタミンC誘導体です。脂溶性なので、クリームタイプやジェルタイプのスキンケア商品(乳液など)に多く配合されています。
例)テトラヘキシルデカン酸アスコルビル・ステアリン酸アスコルビルなど

両親媒性ビタミンC誘導体

水溶性と脂溶性どちらの特長もあわせ持ったビタミンC誘導体です。水溶性のもつ即効性と、脂溶性のもつ浸透力いずれの効果も期待できます。
例)パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム・イソステアリルアスコルビルリン酸2ナトリウムなど

ビタミンC誘導体の効果

ビタミンC誘導体にはさまざまな美容効果が期待できます。タイプごとにその効果を見ていきましょう。

水溶性ビタミンC誘導体

即効性が高く、肌に吸収されやすいのが特徴です。シミの原因になるといわれるメラニンの生成を抑える効果や、炎症(ニキビなど)の原因になるといわれる過酸化脂質の生成を抑える効果などが期待できます。

脂溶性ビタミンC誘導体

水溶性に比べて肌の奥まで浸透しやすいのが特徴です。角質層(表皮)の奥、真皮まで届くため、コラーゲン生成を助け、シワ・ハリなどアンチエイジング効果が期待できます。また、油分が配合されているため、保湿力もアップします。

両親媒性ビタミンC誘導体

水溶性ビタミンC誘導体の特徴である即効性と、脂溶性ビタミンC誘導体の特徴である浸透力・持続性をあわせ持っているのが両親媒性ビタミンC誘導体です。いいとこどりである反面、成分としての安定性に欠け、高価になってしまうという側面もあります。

ビタミンC誘導体の副作用

スキンケア商品に配合されるビタミンC誘導体。やはり気になるのは、副作用があるかどうかではないでしょうか。
きれいになるために選んだ商品で逆に肌が荒れてしまっては、元も子もないですよね。

先に述べた通り、水溶性ビタミンC誘導体には過酸化脂質の生成を抑える効果があります。皮脂分泌を抑制する一方で、肌の乾燥を招きやすいため、もともと乾燥肌の人は注意が必要です。
また、ビタミンC誘導体に限った話ではありませんが、肌に合う・合わないは個人差があり、合わない成分が配合されている時や、適切な用法・用量を守らない場合には肌荒れを起こすことがあるので注意しましょう。

また、副作用ではないけれど、なかにはいまいち効果を実感できない…という商品もあるのではないでしょうか。
そういった場合には、「ニキビ予防には水溶性」「シワ・ハリ改善には脂溶性」のように、ご自身の目的に合ったビタミンC誘導体が配合されているかをもう一度確認してみましょう。
また、脂溶性ビタミンC誘導体にはそもそも即効性がないため、効果を実感するにはある程度の期間が必要であるということにも留意しましょう。

まとめ

  • ビタミンC誘導体は、ビタミンCの効果・効能を高めた成分
  • ビタミンC誘導体には3種類(水溶性・脂溶性・両親媒性)ある
  • 水溶性ビタミンC誘導体には即効性があり、シミ・ニキビ予防の効果が期待できる
  • 脂溶性ビタミンC誘導体には持続性があり、シミ・シワ・ハリ改善の効果が期待できる
  • 両親媒性ビタミンC誘導体は水溶性・脂溶性の特長をあわせ持っている
  • 自分の肌質や目的に合ったビタミンC誘導体配合のスキンケア商品を選ぶことが大切

ビタミンC誘導体について、おわかりいただけたでしょうか。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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